二人は凄まじい勢いでおかずを次々を口へ運び、


「おいしい!」「おいしいー!!」


とぴょんぴょん跳ねながら喜んでいる。

よかった、喜んでくれて。

朝早くから頑張ってつくった甲斐があった。


そういえば・・・。


私が二人くらいの年齢の頃は、遠足のときなどのイベントごとにはよくお母さんがこうやってお弁当をつくってくれたっけ。


いつもは勉強勉強とうるさいお母さんだったけれど、料理だけはすごく美味しかった。

お弁当のおかずは、いつも私が好きなトンカツと、うさぎのリンゴが入っていた。


懐かしい。