大人のいない世界

「ナナもだよ」

「…わかったよ。

おにいちゃんの言いつけだもん」


ナナは、少し顔をふくらませながらも、承諾した。


「鈴も、わかったか?」

「もちろん。

私が広汰の言いつけを破ったことなんかあった?」

「ないね」


広汰おにいちゃんは笑った。


「そういうわけだから、三人ともよろしくね」


そう言って、広汰おにいちゃんはその場を去っていった。

そのあとを、鈴ちゃんは歩いていく。


「本当に、あいつ広汰おにいちゃんのこと好きだよね~」


ナナが言う。