大人のいない世界

「そんな……」


ナナはその場に、ペタリと座り込んだ。


「それで、広汰おにいちゃん。

消えた十六歳の人達は、いったいどこへ?」


私は、再び広汰おにいちゃんにたずねる。


「ああ、そうそう。

それをまだ話していなかった。


消えた十六歳のみんなは、森の奥で元気に暮らしているよ。

もちろん、福也君も蓮君も。
安心して、みんな無事だよ。

君達三人も、もうすぐ十六歳になる。

みんなと同じところへ行くから、もうすぐみんなに会える」