「そっか、ありがとう。

ごめんね、遊びの邪魔して」


切なげな表情のナナ。


それから、たくさんの子どもに蓮君のことについて聞いてみたが、これといった手掛かりを得ることはできなかった。


「蓮君、どこに行ったんだろうね…………」

「もしかしたら、もう死んじゃってたり……」


ナナがそう言ったので、私は驚いた。


「なんで、そう思うの」

「だって………こんなにさがしても、見つからないじゃない!

きっともう、この世にはいないんだ!」


ナナがヒステリックに叫んだそのとき。


「何騒いでるのよ」


と、冷たい声が聞こえてきた。