「えっと確か……。
十六歳だったと思う。
隣の家に住んでいた人がそうだったから、間違いない。
でも、この世界ができた次の年には、どこかに行っちゃってたけど……」
「そう。そうなんだよ!
なぜかみんな、十六歳になったら、どこかに行っちゃうの!
この世界から消えちゃうんだよ!」
すると、ナナはハッとしたように、
「そういえば………蓮も先月、十六歳の誕生日を迎えた……。
蓮も、十六歳」
と言った。
「そして、去年消えた福也君も……十六歳なんだよ」
「そんなことって………」
「なぜか、十六歳のみんなが消えていく。
だから、この世界はずっと子どもだけの世界のままなんだよ。
大人に成長しかけている子どもは、みんな消えていく………」
十六歳だったと思う。
隣の家に住んでいた人がそうだったから、間違いない。
でも、この世界ができた次の年には、どこかに行っちゃってたけど……」
「そう。そうなんだよ!
なぜかみんな、十六歳になったら、どこかに行っちゃうの!
この世界から消えちゃうんだよ!」
すると、ナナはハッとしたように、
「そういえば………蓮も先月、十六歳の誕生日を迎えた……。
蓮も、十六歳」
と言った。
「そして、去年消えた福也君も……十六歳なんだよ」
「そんなことって………」
「なぜか、十六歳のみんなが消えていく。
だから、この世界はずっと子どもだけの世界のままなんだよ。
大人に成長しかけている子どもは、みんな消えていく………」



