大人のいない世界

仲間が死んだショックからか、穴を掘って春子ちゃんの遺体をその穴に入れ、その上から土を被せるという簡単な作業でさえ、私達を疲れさせた。

私達は、その後すぐに管理室で寝た。


床には春子ちゃんの血の匂いが、わずかに残っていたような気がした。




いつの間にか、私はまた真っ暗な空間にいた。

そして、目の前には死んだはずの春子ちゃんの姿。


『やっぱり………………………大人がいる世界、なん、て……。

無理、だったんです…………よ。

もう…………、諦めてしまえば……………いいと思います』


「そんなことない、だって!

大人がいれば、もっとたくさんのことができるんだよ!

新しい本だってつくれるし、絵本とか、小説とか!

そうすれば、子どもだってもっと楽しく過ごせるでしょう?」