遺書には、こう書かれていた。


----


遺書


皆さんがこの手紙を読んでいる頃にはもう、私はきっと死んでいるでしょう。

私、宮部(ミヤベ)春子は生きることに希望が持てなくなりました。

図書館から外へ出れば、広汰君に殺される。

図書館にいれば、実君に殺される。

どちらにせよ、私は誰かの手によって殺されてしまう。

それならばいっそのこと、自分の手で自分を殺そう。

そう思いました。


なので、私は死にます。

さようなら。


----