あんなことがあった後で、実君と春子ちゃんを一緒にさせるのはあまりよくないと考えた私達。

そこで、実君は福也君と一緒に、今は誰も住んでいない福也君の家で今日一日は過ごすことになった。


「でも……誰もいないはずの福也君の家にいて、危険じゃないかな?」


と私が心配したが、福也君が


「大丈夫。

逆にまさか俺達が家に戻るなんて行動を取るなんて、広汰君も思わないだろ?」


と福也君に言われて、私は納得した。


というわけで、今、図書館にいるのは私と鈴ちゃんと春子ちゃんと、女の子だけだ。

男の子がいないと少し不安だけれど、また実君が春子ちゃんに暴力を振るうかもしれないと考えると、こうするしかなかった。