大人のいない世界

私達がそう返事をすると、福也君は肩を落とす。


「こんなことなら、小学生のときに新太の家に遊びに行ったりしとけばよかった…」

後悔を口にする実君。


「仕方ない………新太君のことはもう…諦めるしかないな。

これ以上探していると、俺達のほうが危険だしな………」

「そうだけど……」


確かに、福也君の言う通り、このままだと私達のほうが危ない。

だけど、だからって新太君をこのまま見殺しにするの?


そんなモヤモヤした気持ちを胸に抱いたまま、私達は本拠地である図書館へ向かう。


「!」


突然、実君の顔色が変わった。