泣き崩れる春子ちゃん。

そんな彼女に、私は手を差し伸べる。


「だからね、春子ちゃん。

私達の仲間になって。

一緒に、広汰おにいちゃんを、この世界を正そうよ」


と言葉を添えて。


「うん……………」


と小さく返事をした春子ちゃんは、私の手のひらに、自分の手のひらを重ねた。



これで、実君に続いて、春子ちゃんも私達の仲間になった。


順調だ。


あとは、新太……という人だけだ。