大人のいない世界

半ば強引だったが、私は仲間が増えたことが嬉しかった。


「やった、あとはとりあえず、春子ちゃんのところへ行こう!」

「ああ、そうだな」


私達は実君を連れて、公園の近くの春子ちゃんの家へ行くことに。


家の扉を、ドンドンドンと三回ノックをする。


「春子ちゃーん。

私ー杏奈なんだけど、ちょっと話があるのー。
中に入れてくれない?」


扉に向かって叫ぶ。

ほどなくして、中から春子ちゃんが現れた。


「な、なんの用……です、か……」

少し怯えながらこちらを見る春子ちゃん。

春子ちゃんは人見知りをするタイプなので、面識のない福也君と実君がいるから緊張しているのだろう。