大人のいない世界

学校の先生は、私が難関中学に受かったら自分の評価が上がるからか、私にやたらと勉強を熱心に教えてくる。


全部、私がしてほしいからしてもらっていることじゃないのに。


もう嫌だ。

こんな人生、もう嫌だ。


大人達に振り回され続けて、もう疲れちゃった。


みんなが大好きな夏休みも、誕生日も、クリスマスも、ずっと勉強。

塾だって、小学三年生のときから無理矢理通わされていたけれど、通っていて楽しいと思った瞬間は一秒だってない。


毎日が、楽しくない。


こうなってしまったのも全部、大人のせいだ。
大人なんて、みんな消えてしまえ。


そんな私の願いを、私のような子ども達の願いを叶えてくれたのが、広汰おにいちゃんだった。