大人のいない世界

迷子…ってやつだ。

十五歳にもなって迷子だなんて……恥ずかしいや。


「しょー……、まいぃー…………」


子どものように、私は翔と舞衣の名前を呼ぶ。

いや、十五歳はまだ子どもか。


おぼつかない足取りで、森の中を歩き回る。

何十分、何時間歩いただろうか?


ずっと同じ景色ばかりが続いているような気がする。


もしかして、同じところをぐるぐる回っている……………?


どうしよう、森から出られない!

このままじゃ…寒さで死んでしまうかも…。

それに、森にいる動物に殺されてしまう可能性だって………。


そのとき、背後でガサガサという大きな音がした。


「なっ…………何?…」