大人のいない世界

「いない……」


ここに、翔と舞衣はいない。

次に、私は図書館へ向かう。

ここは昨日来たばかりだから、二人がいる可能性は低いと思ったが、念のためだった。


しかし、やはり二人は図書館にもいない。


いつものように本を読んでいた鈴ちゃんが、息切れしながら図書館に入ってきた私をギロリと睨む。

そして、


「ちょっとアンタ______」

と、また私に嫌味を言いかけたが、その前に私は図書館を出ていった。


今は鈴ちゃんの嫌味よりも、二人のことが先だ。


「どこ、どこなの?」


翔、舞衣………。

おねえちゃんが悪かったから、だから……。


お願いだから、戻ってきてよ____________