大人のいない世界

「淋しい、淋しいよ………………」


もう、嫌だ。

独りは、嫌だ。


自分で翔と舞衣を追い出したけれど、二人に戻ってきてほしい。

二人がいないと、やっぱり心細くて………つらい。


「うっ………うぅ…………」


誰でもいいから、会いたい。


そのとき、私の頭にふと福也君の顔が浮かんできた。

どうして、今更福也君のことを………?

もしかしたら、あまりにも大人の世界へ行きたいという私の願望が強いから?


わからない。

だけど、なぜか私は今、福也君に会いたくて会いたくて、赤ちゃんみたいに泣いた。