大人のいない世界

胸騒ぎがする。

十六歳に、なりたくない____



「おねえちゃん、どうしたの?
ぐあい悪いの?」


舞衣が、私の顔を心配そうに見つめる。


「ぐあい悪いなら、広汰おにいちゃんにいえばいいよ!

広汰おにいちゃんにできないことはない!

だから、きっとぐあい悪いのも、なおしてくれるよ!」


という翔の言葉に対して私は、


「大丈夫。

ちょっと胸焼けがしただけだから。

こんなの、寝れば治るよ」


と言って、私は自分の寝室へ向かった。