「はーあ……………」


なにもやる気が起きないし、面白いこともない。

暇。

その暇をつぶそうとしても、テレビは大人が放送していたので、もう何も番組はやっていないし、

ラジオだってよくわからない外国のチャンネルに繋がるだけ。

トランプもオセロも、一人でやってもつまらない。


……そうだ、本。

読書なら、一人で楽しめるし、かなり時間も潰せる。


そう思った私は、図書館へ向かった。


図書館には、やはり鈴ちゃんがいた。


「何……またアンタ?」


話しかけてもないのに、わざわざ私に嫌味を言う鈴ちゃん。

…もう、この扱いにも慣れたけどさぁ。

もうちょっと人当たりよくなれないの??


睨みつける鈴ちゃんを無視して、私は小説コーナーへ行く。

小説コーナーには、たくさんの小説があるが、どれも難しそうな本ばかり。