大人のいない世界

翔が必死に止めるが、所詮はただのガキ。

私よりも十歳近く年下なのだ、力でかなうわけがない。


私は泣き叫ぶ舞衣を、玄関から追い出してやった。

そして、すぐに扉を閉め、鍵をかける。


「あけて!

おねえちゃん、あけて!!


まいがわるかったです!まいが、まいがダメな子でした!!

だから、ごめんなさい!ゆるして!!!」

「知るか、ばーか。

一生帰ってくんな」

「まい、まいぃっ!!」


翔が急いで追いかけてきて、玄関の鍵を開けようとする。

しかし、そんなことさせるわけがない。


私は鍵を開けようとする翔の頭を思い切り叩いてやった。


「うぐっ............!!」


翔が、呻き声をあげる。