「だって、怖いだろ。

手繋いだら、少しはマシになるかと思って」


そんなことを言われると、なんだかドキドキしてしまう。

夜で、冷たい風も吹いているのに、顔が熱い。


「うん………」


私は小さく頷き、その手を取った。