大人のいない世界

私は、心の中で強く願った。


だけど・・・・・・・・・。



ガチャ。



私の願いは、天には届かなかったのだ・・・・・・。




足音の主が、部屋に入ってきた。

どうしよう。

どうしよう。


さっきよりも、足音と呼吸音が大きく聞こえてくる。


ペタ・・・ペタ・・・。

スーハー・・・。


・・・。


足音が止まる。

それと同時に、私の頬に生暖かい空気が当たる。


これは・・・息だ。

足音の主は、私の顔をじっくりと舐め回すように見る。

目を瞑っているけれど、なんとなくわかる。


嫌だ。

なに。

なんなのよ。

離れて・・・離れてよ!


今にも恐怖と嫌悪感で叫びたい気持ちだ。

だけど、叫んではいけない。