大人のいない世界

二人に質問された広汰おにいちゃんは、ずっとニコニコしていた。

そして、こう答えた。


「さあ、なんだろうね」


と。


広汰おにいちゃんは、誤魔化したのだ。

大人の世界の存在を。


「おにいちゃん、どうしておしえてくれないんだよ!」

「おしえてよ、おにいちゃん!」


それでも、しつこく二人は広汰おにいちゃんに聞く。


「翔、舞衣!いい加減にして!

広汰おにいちゃんは何も知らないの!!

もう変なことを質問するのはやめて!!」


私は、きつく翔と舞衣に怒った。

普段、あんまりこんなに本気で二人を怒ることはないので、二人はびっくりして泣いてしまった。


「ご、ごめんなさい……」

「ごめんなさい……………」


とりあえず、私は二人を公園からナナの家へと戻した。