大人のいない世界

私は、今度こそ、心からナナの十六歳の誕生日を祝うことができた。


何もプレゼントは用意していなかったけれど、それでもナナは嬉しそうにしていた。


そして、今夜はナナと一緒に寝ることに。


二人で一緒にナナのベッドに寝転がる。



「ナナのベッドって大きいよね。

二人で寝ても全然余裕だもん」

「え~、そうかな?」

「そういえば、蓮君は今頃どうしてるんだろうな」

「さあ……」

「だって、ナナの誕生日だよ?

あの蓮君が、何も用意してないってことはないと思うんだよね。

私はきっと、大人の世界でプレゼントを準備して、ナナのことを待ってるんだと思う!」

「なにそれ、ちょっと笑っちゃう」


そんな他愛もない話をして、私達は笑い合う。