大人のいない世界

家では、まだ誕生日パーティーが行われていた。


「ナナおねえちゃん、これたんじょうびプレゼント!」

「ぼくたちがかいたんだ。

ナナおねえちゃんのにがおえ」

「わあ、ありがとう!」


三人は、私抜きで楽しそうだ。


「ナナ」


私は、ナナの名前を呼んだ。

しかし、ナナは反応してくれない。


聞こえているはずなのに、聞こえてないふりをしているのだ。


「ナナ」


私は、もう一度ナナの名前を呼ぶ。


「ナナ、昨日は無理矢理美佳ちゃんの家に連れて行ってごめん。

翔と舞衣も………。


私が考えていたことは、全部間違いだった。

本当に、ごめん」