席は窓側の前から4番目だった。
だけど私の名簿は6番。
まぎらわしいな。
たぶん起こしてくれた女の子は7番。
たぶんだけど。
だからその子は私の後ろの席だった。
「席一番後ろじゃん!羨ましいなぁ」
「えー!全然だよ!ここの方が寝てるのとか見えやすいって中学の先生が言ってたもん!」
「そうなの?はじめて知った!じゃあ、真ん中あたりの席の方がいいんだね」
「そうだね!」
2人でニコニコっと笑った。
あ、話せてる。人見知りの私が知らなかった人と話してる!
感動モノだぁ
周りを見渡しても他に友達ができていそうな人は数人しかいなかった。
ほかの子は静かに席についていた。
もう黒板の前には誰もいなかった。
「ねえねえ!そういえば名前なんていうの?」
またも、かわいい笑顔で聞いてきた。
かわいい。癒しだ。
心無しか、周りの男の子がその子の笑顔に夢中になってる気がする。
「私は、相川 花(あいかわ はな)って名前!そっちは?」
「えー!花ってかわいい!私はね、加藤 美羽(かとう みう)!」
「美羽ちゃんか!よろしくね〜」
「美羽でいいよ!!!よろしく!花!」
「み、美羽!よろしく!美羽!」
呼び捨てって
なんか照れるなぁ

