全て解決したはずなのに、この“桜田”って人に会わないといけない気がした。

「何?どうしたの?」

桐谷さんが訊いた。

「崖に置いてあった花束、覚えてる?」

「もちろん。あれがどうかしたの?」

「あの花束を置いた人が見つかったんだ。」

「嘘!」

桐谷さんは驚いて口に手を当てた。

「今から行くけど、来る?」

「当たり前でしょ!」

桐谷さんと僕は急いで岡田の家に向かった。