私の彼。

俺は小さく先輩に会釈をし、その場から逃げようと踵を返した。

「日向っ!ありがとう。」

背中に刺さった先輩の声。

俺は振り返らずに立ち去った。



今日は境内の掃除休みにしてもらおう。

「そういえば…茜って先輩呼んでたな。」

あかね・・・か。