私の彼。

もう駅に着いちゃった…。

なんだか、寒いな。

先輩が相合傘で密着してたのもあると思うけど。やっぱり、いや。

でも、こんなわがままいえないよね。

「本当にありがとうございました。」

私は先輩にお辞儀をして笑いかけた。

みるみるうちに先輩の顔が赤くなっていく。

「せ、せんぱい……まさか、風邪!?」


私が先輩のおでこに手を当てようとした瞬間、

なんだか、温かくなった。