「あ、先輩!」

私はツリーの下で待つ先輩に駆け寄る。
先輩も私の姿に気づき、手を振ってくれた。

「今日も可愛い。」

そういって、先輩は私に抱きつく。

「せ、せんぱい!そとですよ!」

周りの目が恥かしいよ・・・。

「茜は俺だけ見てればいいんだよ。」

少し低い声で耳元に囁かれる。

それだけで私の顔は林檎みたいに真っ赤。