一度、振り返ったなつにぃの口が、
「ホームで待ってて」
そう動いたのが見えた。
……はぁーっ。
なつにぃたちが消えてため息。
やっぱり別々の車両に乗るべきだった。
ちょっと、初めてのデートに浮かれてた。
なつにぃ、いまごろ嫌な思い、してないといいな。
……千ヶ崎は嫌な奴だ。
すっごく、すっごく、すっごく。
自分は顔がよくてもてるって、自意識過剰だし。
……いや、実際、顔は人並み以下だし、背だって高くないんだけど。
それにちょっと自分があたまがいいからって、それを鼻にかけてる。
なんでも自分が正しいと思ってるし、間違いを指摘されるとすぐにキレる。
はっきりいって、クラスではあいつの取り巻き以外、千ヶ崎のことみんな嫌っ
てる。
その千ヶ崎が、私となつにぃのこと、嫌ってないわけがない。
「ホームで待ってて」
そう動いたのが見えた。
……はぁーっ。
なつにぃたちが消えてため息。
やっぱり別々の車両に乗るべきだった。
ちょっと、初めてのデートに浮かれてた。
なつにぃ、いまごろ嫌な思い、してないといいな。
……千ヶ崎は嫌な奴だ。
すっごく、すっごく、すっごく。
自分は顔がよくてもてるって、自意識過剰だし。
……いや、実際、顔は人並み以下だし、背だって高くないんだけど。
それにちょっと自分があたまがいいからって、それを鼻にかけてる。
なんでも自分が正しいと思ってるし、間違いを指摘されるとすぐにキレる。
はっきりいって、クラスではあいつの取り巻き以外、千ヶ崎のことみんな嫌っ
てる。
その千ヶ崎が、私となつにぃのこと、嫌ってないわけがない。



