眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……え?なに……?」

「乗って。
おんぶして帰るよー」

「……大丈夫だよ。
歩ける……」

「ダメ。
少しだけど、熱だってあるんだし」

「……うん」

仕方なく、夏生の背中に乗る。
亜紀ちゃんがニヤニヤ笑ってみてて、ちょっと恥ずかしい。

「じゃあ、明日からよろしくお願いします」

「いいのよー、気にしなくて。
明日、待ってるわねー」

「おやすみなさい」

「おやすみなさい」

夏生の背中に揺られて家に帰る。
夕方から晴れた空に月がきれいだな、とかぼんやり思ってた。

「ゆずちゃんが小さいとき、時々こうやっておんぶしてたなー」

「……そう、だっけ?」