眼鏡とハンバーグと指環と制服と

紅茶淹れてテレビをつけて。
なんとなく、やってる洋画なんか眺める。
今日は金曜日だから、夏生の帰りはいつもより遅いはず。

「ただいまー」

「おかえりー」

十一時を回って、夏生が帰ってきた。
いつも通り唇が、私のおでこにふれる。

……汗のにおい。

不思議と臭いとか思わない。

「お風呂入ってくるよね?
その間にごはんしとくね」

「うん。
ありがとう、ゆずちゃん」

空のお弁当箱を受け取って、晩ごはんの準備。

といっても、メインは蒸し鶏のハニーマスタードソース添え。
もうできてるけど、冷たいのもあれなので、レンジで少し温める。
あとはネギとベーコンのリゾット。
こっちはお鍋で手早くできる。

どっちも、夜遅いから、胃に優しいように考えた。