眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「あいつ、おとなしく殴られてたし、反省してると思う。
事情もその、……聞いたし。
けど、あいつがまいた種だ。
片をつけるまでうちの敷居は跨がせんっていってきた」

「……うん」

「夕葵はちょっと待ってやってくれ。
夏は絶対、夕葵を迎えにくるから」

「……わかった」

笑顔でガシガシ私のあたまを撫でる勇にぃに安心した。

……大丈夫。
夏生はきっと、私を迎えにきてくれる。


新学期前日になって、……やっと夏生が近藤家に来た。

「……ゆずちゃん、まだ怒ってる?」

「……怒ってる」

「……だよね」

スーツ姿でうなだれてる夏生。

……嘘。
怒ってない。
ぎゅって抱きつきたい。

「このたびは大変ご迷惑をおかけしました」