眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「いただきます」

「いただきます」

大好物のハンバーグが出てきたから、喜んで夏生は食べてる。

一回、夏生に聞いたことがあるんだけど、ハンバーグが好きなんじゃなくて、
「ゆずちゃんが作ったハンバーグ」
が好きなんだそうだ。

お店で食べる方がおいしいと思うんだけどね?

「そうそう、ゆずちゃん」

「なあに?」

「ちゃんと三年生、亜紀ちゃんと沢城さんと一緒のクラスになるように、頑張
ってきたからね」

「三年も同じクラスなんだ」

「うん。そう。
離れちゃったら悲しいでしょ?
ゆずちゃんの担任はダメだったけど、その分頑張ったんだー」

「ありがと、夏生」

夏生はわんこみたいに褒められるのを待ってる。
きっと、尻尾があったらぶんぶん振ってると思う。
偉い偉いとあたまを撫でると、満面の笑みになった。