「いってきます」
「いってらっしゃい」
いつものように、夏生は私のおでこにチューすると、出勤した。
……季節はすでに春。
いまは春休みの最中だ。
夏生が出て行くと、私も鞄を持って準備する。
「塾には行かない」。
そう宣言していたものの、春休みのあいだは集中講座に通ってる。
三学期の成績、夏生の脅し(?)があったからか、ちゃんと挽回できて、まあ
まあのとこまでいった。
それでもやっぱり数学は低空飛行で危ないので、塾に通うことになった。
まあそれも、春休みのみで、しかも昼間だけだから、家事にさほど影響はな
い。
夏生は私の、どうしても家事がしたいという要求をのんでくれた。
「そろそろ出るかな」
時間を確認した私の手首には腕時計。
夏生からのホワイトデーのお返しだ。
「いってらっしゃい」
いつものように、夏生は私のおでこにチューすると、出勤した。
……季節はすでに春。
いまは春休みの最中だ。
夏生が出て行くと、私も鞄を持って準備する。
「塾には行かない」。
そう宣言していたものの、春休みのあいだは集中講座に通ってる。
三学期の成績、夏生の脅し(?)があったからか、ちゃんと挽回できて、まあ
まあのとこまでいった。
それでもやっぱり数学は低空飛行で危ないので、塾に通うことになった。
まあそれも、春休みのみで、しかも昼間だけだから、家事にさほど影響はな
い。
夏生は私の、どうしても家事がしたいという要求をのんでくれた。
「そろそろ出るかな」
時間を確認した私の手首には腕時計。
夏生からのホワイトデーのお返しだ。