眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「お願い、します」

私たちにわなわな震えてた教頭先生だったけど。

……何故か大きなため息をつくと一気に脱力した。

「わかりました。
いまは七尾さんについててあげなさい。
その代わり、帰ったら処分は受けていただきますからね」

「ありがとうございます!」

意外な教頭先生の言葉に。
私たちふたりは一足早く、福岡に帰ることになった。


移動は飛行機以外、タクシーを使ってくれた。

いつまでたっても震えの治まらない私の手を、ずっと夏生は握っていてくれ
る。

夜中に家に帰り着いて、夏生にぎゅっと抱きついた。

あれから随分たってるのに、まだ恐怖は身体から抜けない。

「大丈夫だよ、ゆずちゃん。
大丈夫、大丈夫」

チュッ、安心させるようにおでこにふれた唇に……身体がびくりと震えた。

「……や」