「歳にぃ、なにかあったのか?」
「だって、夏さんの買い物、女並みに長いんだよ!
あーでもないこーでもないって悩んで、店行ったり来たりして。
最終的に買わなかったり!
付き合わされてるこっちの身にもなってくれよ!」
「あー……」
……確かに。
夏生ってそういうのの決断力、ないんだよねー。
大事なこと決めるときは、迷いなくすぱっと決めるくせに。
「でも勇は、いつも付き合ってくれるよ……」
「あれは兄さんが、『どっちかに決めろ!』って提示するから早いんだよ…
…。
俺も遠慮なく、そうすればよかった」
「……ごめん。歳にぃ。
夏生が迷惑かけて」
「ゆずちゃんがあやまることじゃないから。
全部夏さんが悪い」
「ゆずちゃーん。歳がいじめるよー」
「ほらほら、泣きながら運転したら危ないでしょ。
泣かないの」
後ろの真ん中に座ってるから、夏生の泣き顔がよく見える。
というか、この中で一番年上なんだから、もっとしっかりして欲しい。
「だって、夏さんの買い物、女並みに長いんだよ!
あーでもないこーでもないって悩んで、店行ったり来たりして。
最終的に買わなかったり!
付き合わされてるこっちの身にもなってくれよ!」
「あー……」
……確かに。
夏生ってそういうのの決断力、ないんだよねー。
大事なこと決めるときは、迷いなくすぱっと決めるくせに。
「でも勇は、いつも付き合ってくれるよ……」
「あれは兄さんが、『どっちかに決めろ!』って提示するから早いんだよ…
…。
俺も遠慮なく、そうすればよかった」
「……ごめん。歳にぃ。
夏生が迷惑かけて」
「ゆずちゃんがあやまることじゃないから。
全部夏さんが悪い」
「ゆずちゃーん。歳がいじめるよー」
「ほらほら、泣きながら運転したら危ないでしょ。
泣かないの」
後ろの真ん中に座ってるから、夏生の泣き顔がよく見える。
というか、この中で一番年上なんだから、もっとしっかりして欲しい。



