ただ、反対に私たちが頑なに兄妹主張してたことの方が、何故か驚かれてた。
すぐに香織ちゃんが、密告した人たちを見つけてきた。
別のクラスの、月原先生の隠れファンクラブの人たちだったらしい。
「しかし、そんなことしたら反対に、月原を困らせるだけだとか、思わないの
かね?」
「亜紀、甘いわよ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、だっけ?」
そういいつつも、亜紀ちゃんも香織ちゃんも呆れてる。
ちょっと女って怖いな、とか思うのは私だけ、なのかな?
三学期が始まって、月原先生のところに行くときは、必ずどっちかか、ふたり
ともについてきてもらうようにした。
二人っきりにならないようにの配慮。
亜紀ちゃんたちなら、もし変な話しちゃっても、聞かれても大丈夫だし。
いまさらながら、結婚のこと、告白しといてよかったと思う。
そんな状態で修学旅行が目前に迫っていたけれど、……ひたすら憂鬱でしかな
かった。
すぐに香織ちゃんが、密告した人たちを見つけてきた。
別のクラスの、月原先生の隠れファンクラブの人たちだったらしい。
「しかし、そんなことしたら反対に、月原を困らせるだけだとか、思わないの
かね?」
「亜紀、甘いわよ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、だっけ?」
そういいつつも、亜紀ちゃんも香織ちゃんも呆れてる。
ちょっと女って怖いな、とか思うのは私だけ、なのかな?
三学期が始まって、月原先生のところに行くときは、必ずどっちかか、ふたり
ともについてきてもらうようにした。
二人っきりにならないようにの配慮。
亜紀ちゃんたちなら、もし変な話しちゃっても、聞かれても大丈夫だし。
いまさらながら、結婚のこと、告白しといてよかったと思う。
そんな状態で修学旅行が目前に迫っていたけれど、……ひたすら憂鬱でしかな
かった。



