眼鏡とハンバーグと指環と制服と

いつものように並んでソファーに座ると……夏生に抱きしめられた。

「……ごめんね、ゆずちゃん。
ほんとに、ごめん」

「……夏生?」

「僕がデートしよう、とか誘ったから、こんなことになって。
あんなの、嫌だったよね?
ほんとにごめんね」

「夏生は悪くないよ。
私がクリスマス一緒にいれないの、嫌だってわがままいったから。
私が悪いんだよ」

「ゆずちゃんは悪くないよ。
僕が、」

「だから夏生は悪くないって。
私が、」

「でも、僕が……ってもうやめようか」

「うん」

ふたりで顔を見合わせて、なんかおかしくなって笑った。

……亜紀ちゃんのいうとおり、だ。

「でもね?デート、すっごくすっごく楽しかったの。
だから、こんなことでそれをなかったことにするのは、嫌」