眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……あ。
よく考えたら、こんなの初めてかも。

いつもケーキは買ってきたのだったし、料理もハンバーグくらいで。

なんかあきらかに張り切り過ぎで、反対にちょっと恥ずかしいかも。

「ただいまー」

「おかえりー」

帰ってきたなつにぃはいつも通り指環にキスして……テーブルの上見て驚いて
た。

「どうしたの、これ?」

「……今日、誕生日、だから」

「……!」

嬉しそうに目を細めると、なつにぃは私のあたまを撫でまわした。

ごはんを食べて、プレゼント渡して、ケーキを食べて。

なつにぃは凄く喜んでくれた。
……でも。

ほんとにこれでいいのか、何故か心の中はもやもやしたままだった。