カルマノオト

席に着いたのは私と奏美を含めて全部で十二人。


祐輔君たち運営の大学生が七人とFAbUROUSのメンバーが三人。




しかし、ここにもまた彼の姿はない。




今空いているのは、私の左隣と一番奥の狭い席のみ。


右隣には奏美がいて、その更に隣にはHIROさんがいる。


祐輔君は奏美の様子を気にしながらも、運営のメンバーと共に少し離れた席に腰を下ろしていた。




―――やっぱり、落ち着かない……。