-初等部 4年生-


3歳のときから通う学園。約7年がたち4年生になった頃…。

「まりんちゃん、一緒に帰ろう?」

「…誰?…あと寮まで歩きで5分だから一緒に帰る距離じゃないと思うけど…」

「あい、きたみあいだよ。5分でもいいから一緒に帰ろう?」

喜多見藍の第一印象は可愛い系でおとなしめの女の子。
なんで私に声をかけたのかは不思議。

「…ごめん、今日は生徒会の集まりがあるから一緒には帰れない」

「あ、…そっか。じゃぁ、また明日にでも一緒に帰ろう?」

「考えとく…」


これが藍との始めての会話。