沢山悩みながら迎えた翌日。


……意外にも、唯は普通どおりだった。


何もアクションがないまま隣の席で過ごし、いつも通り話して。


まるで昨日のことはウソか冗談で、何事もなかったかのようにわたしに接してくる。


だけど授業中、ふとペンケースを見ると確かにあの紙が入っていて。


それと同時に思い出す、彼の真っ直ぐな瞳。


……もう、考えるのはやめよう。


わたしもいつもどおり、“平然を装う”。