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「結衣」
「あぁうざい」
「ゆーい」
「もう終わった人生終わった」
「もう‥‥何を言ってんだか」


女子トイレの個室。

室内シューズを脱いで洋式便座の上でう○こ座りを決め込んで

がくん。と項垂れた。


気が重い
重すぎて頭も重い。


両手で頭を抱え込んで
今日何回目?
ため息を荒々しく吐き出した。




「大なり小なりするんならさ
ドアくらい閉めなよ」


「うるさいなぁ
見ないでよ」


頭を抱えたまま顔を上げて、
正面の壁から向かい合って立ってる美月を睨んだ。




‥‥美月にはこの気持ちが分かんないよね。
フラれた事がないんだもんね!



パンツ履いてるし?つーか見えてもいいし。



タイルの壁に凭れて胸のとこで腕組みしてる美月は、くすっと鼻で笑う。



‥‥くそ。
むかつくけど
なんでそんな整ってんすか?顔面偏差値高過ぎっしょ




「何笑ってんの?むかつく」

頭から手を離して
足も下ろして。
新しい室内シューズに足を入れた。


お尻が便座にくっついて、プリーツスカートがくしゃりと折れる。