VOICE



「お前ら!!性懲りもなく!」

「わっ!やべっ!」

意地の悪そうな女子生徒が顔をしかめた。他3人の男子も私に気付いて一歩、後ずさり。

男のくせに情けない!
弱いものイジメしかできないなんて、なんて可哀想な奴ら。

「あんたたちいい加減にしなよ!この前ので懲りてないの!?」

私はかなりの大声で叫んだ。なんかもう、いろんな怒りを込めて。

私の怒りがハンパないのを悟ったのか、4人の生徒たちはそそくさと逃げ出した。その情けない後ろ姿を私は鼻をならして見送った。

「ふん、弱すぎ!」

校舎の中へ消えてく彼らを見届けてから、私は地面に崩れ落ちてる沢口登に目をやった。