VOICE



「岡崎さん!何してんですか?!めっちゃ目立ってますよ!やめてください~っ!!」

ダッシュで校門まで走った私、紅志の腕を掴んで早足に学校から離れた。

すごく注目されてたけど。

あぁ~明日がコワい!

きっと噂になってるよ!どうしよ~!質問責めにあうに決まってる!





私は学校からだいぶ離れた場所まで彼を引っ張って来てからやっと口を開いた。

「な、なんでこんなとこまで?!」

「いや、急で悪いんだけど、歌夜、今夜空いてるか?」

「え?あ、はい……」

うわ、初めて歌夜って呼ばれたかも!?きゃーっ嬉しい!!

なんてアホなこと考えながら、ふと自分の手を見た。ずっと紅志の腕を掴んだままなことに気付く。

「あっ!ご、ごめんなさい!」

私は急いで手を離した。恥ずかしい!

「いや、別にいいけど。じゃ今日何も予定ないんだな?」

「はい、特に」

そこで私ははっと気付いた。

ま!まさかこれはデ、デートのお誘いなんじゃ!?

しかし、一瞬でも期待した私はバカだった。
紅志はホッとした様子で息を吐いて、ニッと笑った。

「今夜、ライブだ」

「え?!ライブ?」

びっくりした。急なことに目を丸くしてる私に紅志はにっこり笑った。

あぅ!また悩殺スマイル!

「そう、ライブ。この前のハコの店長が俺らのこと気に入ってくれたみたいでさ、対バンさせてくれるって」

「へぇぇ~!!すごい!」

私は嬉しくてぴょんぴょん跳び上がった。

「何度もピョンピョン跳ぶなっ!恥ずかしい!」

「へへ、すいません」

ペロリと舌を出す私を見た紅志の目線が、その時私を通り越して後ろに向けられた。
と、思った瞬間。