あぁ……っ!! ヤバい! 気持ちいいぞ! 打ち込みのドラムの音、紅志の鋭いギターの音、そして私の唸るベース。 合わさった音は海斗に向かってく。 受け止めて!! そう願った瞬間、まるで見透かしたかのように海斗は一瞬私を見た。 そしてウインク。 次の瞬間、海斗が声をマイクに向かって注ぎ込んだ。 あの声を―――。