VOICE



「こんちわ~!」

元気良く海斗の家のはなれのドアを開けた私。

「あっ、歌夜!」

部屋にいた海斗を見た瞬間。

「ぐはっ!!!」

な、なんだこの人!?
いつもよりキラキラ度が増してる~!

海斗はふわふわした茶色の髪を少しボリュームダウンさせ、黒のジャケットに黒のパンツ。
白いシャツを中に着てた。(ミッ○ェル○ン○レファントを超爽やかにした感じね・笑)

かか、かっこ良いじゃないっすか!!

「歌夜?か~や!?なんかまたよだれ出そうな顔してんぞ?!」

「いや~っ!その顔で近寄んないでぇ~!」

覗き込んできた海斗を私は押し返してしまった。

「え?わ、わわっ!?」

ドッターン!!

ぅお~~っ!またやっちまった!!

「歌夜……お前、マジ力強すぎ」

「す、すいません……」

頭を下げた私に床から起き上がった海斗は、ふと何かに気付いた様子で私の顔をまじまじと見つめだした。

「な、なに?」

その顔で見つめられると照れるっ!

「歌夜、今日顔が違う?可愛い?!」

「えっ?!あ、あぁ~け、化粧してるからじゃないの?!」

どもりながら言う私。

「ははぁ!だからか!自分でメイクしたのか?」

「いや、実は父親に」

「え?!父親?なんで?」

「私のお父さん、美容師なもんで」

そう。私の父親は美容院を経営しているのだ。普段はしてもらえないけど、こうして特別な日はヘアメイクをしてもらえる。
自慢じゃないけど私の父は腕がいい。だから今日の私、自分でいうのもなんだけどすっっごく可愛い!

はい、すいません。

ま、それはいいとして。

海斗がこんだけカッコいいってことは、だ。当然……。