「なんでなんで?!どうして出入り禁止なの?」

驚いて目を丸くする歌夜に、ソファに沈み込んでた紅志は体を少し起こして口を開く。

「さあね、誰かさんが教えたんじゃないか?ハコのオーナーに、さ」

ニッと唇の端をあげアヤシく微笑んだ。

「誰かって……あ!登?!」

歌夜がポンと手を打った。

「それにアイツ、もう歌夜にも俺達にも手ぇ出してこないと思うし」

「へ?なんで?」

「あ~あの後アキトさんが……な、ケイ?」

「あれね……あれは恐かったな。歌夜、見なくて良かったんじゃない?」

クスクス笑い合う紅志と珪甫の顔を交互に見て、歌夜はまた首を傾げた。

「なに~~っ?!アキトさんなにしたの?!」

歌夜の叫びに笑い続ける二人……。

(何をしたんでしょう・笑)

「もう!けち!紅志もケイも意地悪!」