VOICE



――ライブは順調だった。その曲までは。


PRISONERの曲の中でも一番テンポも速くて、コードの移動が多い曲。


……痛っ。やばい……。


無意識に左の二の腕を庇って弾いていたからか、いつもと違う所に力が入っていた。
腕が……痺れてきて、手首が痛い。


残り、この曲入れてあと3曲。


弾いてやるって……決めたんだから!!


私は腕のことを悟られないように、笑顔を貼り付かせた。


大丈夫。あと少し、やれる。


そう自分に言い聞かせた……。