すると海斗は少しだけ難しい顔をして、ますます声を潜めた。
「Sakuraって奴らは……はっきり言って、めちゃくちゃ巧い。人気も高い」
悔しそうに言う海斗に、私は驚いた。
「マジで?!そんなに凄いの?」
少し大きくなってしまった声に、私は思わず口を押さえて顔を伏せた。
「凄いよ、あいつら」
ふいに口を挟んだのは、静かにギターを抱えて私たちの話を聞いていた紅志。
「ほんとに?紅志が言うんだったらホントに凄いんだよね」
「あ!歌夜、それ酷くねぇ?!俺のことは信用してないのかよぉ!」
「いやぁ……何となく?」
「何となくでも俺悲しい!」
「日頃の態度がものを言うよね」
「ケイ!なんて身も蓋もないこと言うのさ!」
「それ、認めてんじゃん」
「あっ……」
やられた!って顔の海斗と、してやったりな表情の珪甫を見て、私と紅志はブッと笑い出してしまった。
「なに笑ってんだよぉ!!」
海斗が頬を膨らませたけど、笑い声はなかなか止まなかった。



